女性限定パドリングイベント「Womanʼs Paddling Camp」を終えて
こんにちは。SUP RACE 日本代表の奥秋李果です。
今年11月11日~13日の2泊3日で、ホームグラウンドである座間味島での女性限定のパドリングイベントを開催しました。
イベントのメイン内容は、15kmのレースコースを試走するという内容。
このコースは、毎年5月に座間味島で行われているケラマブルーカップの最長コースで、日本のレースの中でも上位に入る過酷なコースと言われています。
また、このイベントの目的は3つあります。
1つ目は、SUPレースにおいて女性パドラーが少ないことから、少しでも長距離のレースに興味をもっていただく機会を作るということ。
2つ目は、大自然に囲まれている座間味島で綺麗な海や環境問題に直接触れて身近に感じてもらうこと。
そして3つ目に、いつまでも挑戦を続け強く格好良い女性でいる心を養うことを目的として開催いたしました。
参加者には、レース経験があり今後さらに上を目指したい方や、パドリングを生涯のスポーツとして長く続けたい方、そして日本の女性パドラーを盛り上げたい方など9名が参加をしてくださりました。
私は初めてのオーガナイズに未知の楽しみと少しの不安を抱きながら、当日を迎えました。
1日目は、約3時間のパドルクリニックと陸上で資料を観ながらの講座を行い、15kmの試走に向けての準備を行いました。
参加者は少し緊張した様子でしたが、とても真剣に向き合ってくださり、私も今までにない感情とやる気が溢れていました。
2日目、当初の予定ではメインイベントの試走を行う予定でしたが、予報以上に海が荒れていた為スケジュールを変更。
午前は海でのパドリング、午後は私が普段している陸トレやリカバリーで行うヨガ、愛用しているアイテムの紹介などをシェアする時間を作りました。
いよいよ最終日の3日目は海のコンディションも決まり、晴天の中楽しみにしていた15kmの試走をスタート。
参加者の中には10km以上を初めて漕ぐメンバーもいて、緊張感が高まる瞬間でもありました。約3kmごとにSTOPポイントを作り、レグごとにテーマを決めながら漕ぐ内容を設定しました。
私は参加者と並走しながら、それぞれにあったアドバイスや課題を設定し、全員が最後まで漕ぎ切れるようにサポートを行いました。
途中、風が強かったり波のあるポイントがありましたが、歯を食いしばるように全員が集中をして漕いでいた姿にとても感動しました。
それぞれが限界な状態でありながらも、メンバー同士で励ましあったり応援をしたり、チーム一丸となってゴールを目指した結果、最後まで全員自力で15kmを漕ぎ切ることが出来ました。
時間が経過する毎に海のコンディションや天候が変化し、自然の偉大さや共存をしていることを、身をもって体感したこともとても良い経験となりました。
イベントの最後には、世界でも有名な座間味のビーチでシュノーケリングを行い、ウミガメと泳ぐスペシャルな締めくくりとなりました。
修了式では参加者の想いや気持ちを直接ヒアリングさせて頂き、涙しながらこの3日間を語ってくれたメンバーもいました。
参加者全員が、勇気を出してこのイベントに参加して良かったと言ってくださり、開催した意義を再確認することができました。
また、私自身も今後やっていきたいこと や課題が見つかりとても有意義な3日間となりました。
また来年も開催したいと思います。
SUP RACE 日本代表 奥秋李果