日焼け止めの海外の法規制について

海に流れ出ることにより、サンゴ礁を死滅させ、海洋環境に重大なダメージを与える紫外線吸収成分の「オキシベンゾン」や「オクチノキサート」(国内の化粧品成分名:メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)を含んだ日焼け止めについての販売を禁止する法案が2018年7月に世界で初めて米国ハワイ州にて可決され、2021年1月より施行が始まりました。
サンゴ礁に有害な日焼け止め

太平洋の島国パラオでは、ハワイよりもさらに厳しく、2020年1月より、上記の「オキシベンゾン」と「オクチキサート」(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)の2つの紫外線吸収剤に加えて、「オクトクリレン」、「エンザカメン」、「トリクロサン」、「メチルパラベン」、「エチルパラベン」、「ブチルパラベン」、「ベンジルパラベン」、「フェノキシエタノール」の10種類の化学物質を含む日焼け止めとスキンケア製品の販売・使用を禁止しています。

上記の成分の中で、特に「フェノキシエタノール」は、日本の一般的な日焼け止めのみならず化粧品全般に広く使われている「石油由来の合成防腐剤」です。
このフェノキシエタノールは、国内ですべての化粧品への配合において100g中の最大配合量1ℊまでと、配合上限が定められている防腐剤です。

つまりパラオでは「紫外線吸収剤」に加えて、フェノキシエタノールをはじめとする上記の「合成防腐剤」を配合した日焼け止めの使用もサンゴや海への害を及ぼすとして禁止しています。
販売した場合には最高で1千ドルの罰金を科し、海外から持ち込まれた製品は没収しています。

サンゴ礁に有害な成分を含む日焼け止めの使用禁止在パラオ日本国大使館HP「サンゴ礁に有害な成分を含む日焼け止めの禁止について」

 メキシコでは法規制ではありませんが、リビエラマヤやシェルハ海洋公園など複数の観光地で市販の日焼け止めを使用しないよう観光客に呼びかけています。

これらの成分については、サンゴ礁だけでなく人体への悪影響が大きく、皮膚から体内に浸透し血液や尿から検出されるという研究が多く発表されています。
FDA(米国食品医薬品局)では、この有害性が明らかになった2つの成分以外でも、現在認可している紫外線吸収成分12成分についても安全性に疑問があるとして、再評価することを2019年2月に発表しました。

moani organicsの日焼け止め製品の全て(「UV SKIN PROTECT MILK」「DAILY ESSENTIAL CC CREAM」「DAILY ESSENTIAL SUNSCREEN」)は天然由来成分だけで出来ています。「オキシベンゾン」や「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」を含むあらゆる紫外線吸収成分だけでなく、「メチルパラベン」や「フェノキシエタノール」などの合成防腐剤を含みません。上記の国々でも問題なく使用可能です。