髪の日焼けで後悔しないために。痛みや色落ちをケアする方法

髪の日焼けで後悔しないために。痛みや色落ちをケアする方法

気温が20度を越えると、気になりはじめるのが肌の日焼け。

日焼け止めでの予防や日焼け後の保湿など、肌のケアは万全!という人は多いかもしれませんね。

しかし、肌と同じように紫外線にさらされている「髪の毛」をケアしている人は、意外と少ないのではないでしょうか。

髪のパサつきやごわつき、退色などの原因が、紫外線にあることは意外と多いんです。

そこで今回は、髪の日焼けと、ダメージを予防&ケアする方法についてご紹介します。

・紫外線でダメージを受けるのは肌だけじゃない! 

・髪が日焼けするとどうなるの?
 

・海やキャンプなど、アウトドアでは特に意識を

  ◎帽子や日傘などで紫外線から髪を守る   

  ◎髪用の日焼け止めやトリートメント剤を活用
  
       ◎アフターケアにはトリートメントオイルが有効  

・髪が傷む前にケアすることが大切!

・自分に合うヘアオイルを探してみよう


・まとめ


紫外線でダメージを受けるのは肌だけじゃない!

「日焼け」というとつい肌のことばかり気にしてしまいますが、肌と同じくらい髪も紫外線にさらされています。

太陽に近い位置にある分、髪の毛は肌よりもダメージを受けやすいパーツとも言えます。

1年のうちで紫外線量がもっとも多いのは7月ですが、3月、4月から徐々に増え始め、10月頃までは紫外線の影響があるとされるので、春〜秋の間は肌同様に、髪の毛もしっかりUVケアしておくことが大切です。

 

髪が日焼けするとどうなるの?

同じように紫外線を浴びているのに、肌に比べて日焼けへの対策がおろそかになりがちな髪の毛。それゆえ、髪のパサつきやごわつき、色落ちの原因が日焼けにあることは少なくありません。

では、日焼けによって髪はどんなダメージを受けるのでしょうか?

髪の成分は主にタンパク質でできていて、1本の髪の毛は3つの部分から構成されています。

「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」という3層に分かれており、その構造はよく“のり巻き”に例えられます。

一番内側の具がメデュラ、ご飯がコルテックス、海苔がキューティクル…とイメージするとわかりやすいですね!

髪の85〜95%を占めるコルテックスは、髪の強さを決めるとも言われる大切な部分。そして、表面を覆うキューティクルはこのコルテックスを保護する役割を担っています。

紫外線を浴びることで、キューティクルやコルテックスは次のようなダメージを受けてしまいます。

・髪の内部は、様々なアミノ酸がしっかりと結びついた構造をしていますが、強い紫外線を浴びるとその結合が切断されて構造がもろくなり、内部のタンパク質や脂質が失われやすく、髪自体が傷つきやすくなってしまいます。

・紫外線は、髪の表面を覆っているキューティクルを剥がれやすくするため、日焼けによりキューティクルがいたむと、内部のタンパク質やメラニンがさらに流れ出やすくなり、髪のハリやしなやかさ、潤いが失われてしまいます。

 

海やキャンプなど、アウトドアでは特に意識を

さらに、髪の毛が濡れているとよりダメージを受けやすいため、海や川などでアクティブに遊ぶ時は特に意識してケアしたいところ。

健康な髪の毛は、表面のキューティクルのキメが整っていますが、このキューティクルはウロコ状になっていて、濡れると開き、乾くと閉じるという性質をもっています。

濡れている状態(ウロコが浮いたようなイメージ)で長時間放置したり、水の中で髪の毛に様々な摩擦が加わることでキューティクルが剥がれ、髪の毛はダメージを受けやすくなるのです。

さらに、髪の毛は濡れることでやわらかくなり、弱い力でも切れたり伸びたりしやすくなります。当然、キューティクルもより小さな力で剥がれてしまうので、海水浴やサーフィンなどのマリンスポーツや、釣り、川遊びなどをする時は、日焼け対策と合わせてケアすることをお忘れなく。

髪が傷む前にケアすることが大切!

では、髪を日焼けや水濡れのダメージから守るにはどんな対策をとればいいのでしょうか。

もっとも大切なのは、【傷む前にしっかり予防する】こと。お肌でもそうですが、一度乾燥して、かさかさになったり、シワが目立つようになると、あとからいくら保湿をしたり、美容液を塗布してもなかなか治りづらいですよね? 髪の毛も同じように、日焼けのダメージをできるだけ軽減し、日焼け後のアフターケアをしっかりすることが美髪キープの何よりの近道になります。

◎帽子や日傘などで紫外線から髪を守る

帽子や日傘は、髪が直接紫外線を浴びないようにするにはやはり有効な手段。さらに日陰を歩くようにするなど、直射日光をできるだけ浴びないように意識することも、肌だけでなく髪の毛の日焼け対策にも繋がります。

◎髪用の日焼け止めやトリートメント剤を活用

髪の毛用の日焼け止めスプレーや、UVカット効果のあるトリートメント剤などで髪の毛をコーティング。長時間屋外にいる場合は、SPF値が高いものを選び、数時間おきに髪につけて対策を。

◎アフターケアにはトリートメントオイルが有効

上記のケアを徹底しても、完全に紫外線をシャットアウトすることは不可能です。だからこそ、日焼け後のアフターケアが美髪キープのカギ! 日焼けした髪の毛を放置せず、丁寧にケアすることがダメージを軽減し、髪の健康を守ることに繋がります。アフターケアにおすすめなのが、トリートメントオイル。濡れた髪にもさっとオイルを塗り込んでおくと髪のパサつきやごわつき、色落ちが軽減されるので、こまめにケアしてあげましょう。

自分に合うヘアオイルを探してみよう

では実際、効果があるのはどんなアイテムなの? というのが一番気になりますよね。

そこで、普段から屋外で活動することが多く、髪のダメージも人一倍受けやすいアスリートの方にヘアケア術について聞いてみました。教えてくれたのは、プロサーファーで、現在はサーフィン大会の解説者として、またピラティスの講師としても活躍する水野亜彩子(あさこ)さん。

「海からあがる度に、全身しっかり真水で洗い、海水を洗い流すのはマストなのですが、髪の毛は特に、1ラウンド目、2ラウンド目と回数を重ねるとどんどんゴワついたりキシんでしまうので、タオルドライをしたら濡れた状態でトリートメントオイルをつけて揉み込んでいます。乾いた後も、パサつきが気になるようならさらにオイルをつけてケアします。地元で海に入る時はすぐにシャワーを浴びてシャンプーで洗うこともできますが、トリップで遠出した時などは水洗いしかできないことも多いので、こまめにケアすることでダメージを防ぐことができているかなと思います」。

水野さんが愛用しているのは、moani organicsのアウトバストリートメント。 ローションタイプなのでさらりとしたテクスチャーが魅力で、手がべとつくことがないのもお気に入りポイント。髪につけるとスッとなじんで、海水で固まってしまっていた髪の毛一本一本がほぐれ、さらっとした手触りに変わっていくのが実感できるそう。

「少しの量で髪全体に伸びる感じも気持ちいいんです。オイルですが、つけた後は手がベトベトしないので、すぐに手を洗えないような状況でも気にならずに使えるのもいいんですよね」と、使い勝手の良さも愛用する理由なのだとか。

小さい頃からフラダンスをしていたこともあって、美しい黒髪がチャームポイントの水野さん。日焼けのダメージとは無縁に見えるサラサラの美髪は羨ましいほどですが、タフな状況に身を置くことが多いからこそ、ボディケアに対しても本当にいいものを探して、自分に合う方法でセルフケアをしているそうです。「キレイ」は1日にしてならず。コツコツ、丁寧に、がやはり大切なんですね。

まとめ

いかがでしたか?

髪の日焼け…自分もそうかも!とドキっとした人は多いかもしれませんね。でも、丁寧にケアすることでダメージを予防することはできますので、記事を参考にUVケア、水濡れケアを実践してみてくださいね。

また、プロサーファーの水野さんが愛用するヘアトリートメントもぜひチェックを。アスリートだからこそ、そのリアルなコメントには説得力がありますよね。大切な髪の健康を守るためにも、今日からアウトバストリートメント、はじめてみてはいかがでしょうか。